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La Pucelle

Lyric  さゆ

目が覚めた時 楠んだ視界に写る少女
砂にまみれて 汚れてしまった横顔

その胸にさがる鏡 小さく光り
紅い心が宿っていた


※空に誓い 背負った運命(さだめ
 振り返ることなく目指す大地
 悲しみ、苦しみも抱きしめて
 静かに震える


少女はいつも私の前で独り泣いていた
その涙が誰にも気づかれぬように

旗を持ち皆を率いて駆ける戦火
穢れなき瞳(め)で何を視るの?


※勝利をもたらし 皆が讃えた
 聖女と呼ばれた少女の影に
 地位と権利ばかりを欲しがる
 心なき男


「悪魔と契り 力を得た」と
 聖女は【魔女】と陥れられた
 必要なくなれば屑のように
 見捨てられるだけ

 


※柱に括り付けられた少女
 十字を仰ぎ瞳を閉じた
 炎に焼かれ朽ちていく身体
 灰になって逝く


 未熟な少女に総てを被せ
 地位と名誉を手に入れた者
 皆を騙せても私だけは
 決して許さない...

 

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