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Lyric さゆ

柔らかな土の香り 心地よい寝床から目覚めて
待ち焦がれたあの空へ羽ばたこうか

のんびりと沈んだ夕日


夜に包まれても怖くはない
淡い光を纏って辺りを照らそう

「ほら、わたしはここにいるよ?」
(早く見つけ出して...)

 

満たされた甘い水に 導かれ集いし者たちは
ひと時の安らぎを求めて
その光で問いかける

 

生温い夜の空気 果てしない夢から目覚めて
差し出された君の手を握ろうか

寂しいと感じたことはない


そんな根付いた孤独さえも
君の光に溶かされていく

「ずっと、待っていた気がするの」
(早く抱きしめて...)

 

生きた証を残して 小さなぬくもりに微笑む
その身に刻まれた運命も
今だけは忘れて...

 

満天の星空にも似た 一夏の儚い命たち
その身に刻まれた運命が
躰を地に堕としても...

 

じわり広がる懐かしさと ちくり胸を刺す寂しさ
この身を包む柔らかな水面 永い眠りに落ちる私を抱えて
流れていく 流れていく

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